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肝臓病教室のご案内

肝臓病教室のご案内

自治医大附属さいたま医療センターで肝臓病教室を行います。今回の主なテーマは脂肪肝と肝硬変です。

日時:2018年10月6日 13:00〜  (土曜日)

場所:自治医大附属さいたま医療センター南館2階 会議室

参加料:無料 原則として予約制です。事前にお申し込み下さい。

自治医大さいたまに通院中の患者さん以外でも参加出来ます。ご家族の方もぜひ一緒に参加し病気への理解を深めましょう。

ミニレクチャー1:「肝硬変・肝疾患で使われるお薬の飲み方」(薬剤部 野上 裕介)

ミニレクチャー2:「慢性肝炎(B型・C型肝炎や自己免疫性)の進行を抑え
るには?」 (消化器内科 湯橋 一仁)

ミニレクチャー3:「急性・慢性肝不全とは ~移植も含めて」(消化器内科 浅野 岳晴)

グループワーク(患者さんどうしでの小ミーティング)(自由参加)

20181006肝臓病教室案内

質問も受け付けます。

申込み、問い合わせは、メールか問い合わせフォームをご利用下さい。

FAXでもお申し込みいただけます。

メールアドレス:jmukanzo@gmail.com

申込みフォーム

C型肝炎 すべての遺伝子型の新規治療薬

遺伝子型(genotype) 1型でも2型でも効果のある、最短8週間で治療するC型肝炎患者・代償期肝硬変患者の方の薬が新たに発売されました。

マヴィレット錠 (アッヴィ社) で、1日1回3錠内服します。 薬効としてはヴィキラックスやエレルサ+グラジナに似た薬で、ハーボーニー(ギリアド社)とはやや異なる作用機序を持つ薬です。

特徴としては、

・慢性肝炎の方では8週間での治療となります。肝硬変の方は12週間です。

・前回経口薬による治療不成功の方でも、高率に治療成功を達成可能です。

・以前は遺伝子型(genotype) 1型か2型かによって治療薬を変えていましたが、全ての遺伝子型(genotype 1~6型)に効果のある薬です。

・腎障害のある方でも使用できます。

・以前のヴィキラックス、ダクルインザ+スンベプラの際に問題となっていた、NS5A薬剤耐性変異の影響を受けにくい、とされています。

C型肝炎1型の新規治療薬

遺伝子型(genotype) 1型のC型肝炎患者・代償期肝硬変患者の方の治療薬が新たに発売されました。

エレルサ、グラジナ(MSD社)で、エレルサを1日1回1錠、グラジナは1日1回2錠を12週間服用します。薬の薬効としては、ヴィキラックスに似た薬です。

特徴としては、

・ハーボーニー(ギリアド社)とはやや異なる作用機序を持つ薬です。

・腎障害のある方でも使用できます。

・以前のヴィキラックス、ダクルインザ+スンベプラの際に問題となっていた、NS5A耐性変異の影響を受けにくい、とされています。

C型肝炎ウイルス2型の治療薬について

遺伝子型(genotype)の2型のC型肝炎患者さんの治療薬として、

ヴィキラックス(アッヴィ社)とレベトール(MSD社)との併用療法が可能となっています。

特徴としては、

・ヴィキラックスとレベトールを16週間服用します。ヴィキラックスは1日1回、レベトールは2回の内服です。

・ソバルディの治療で治癒とならなかった方も治療できます。

・genotype 2aの方の治療成績は良好ですが、2bの方では成績は良くないため、なるべくソバルディを使用した方が良いと思われます。

B型慢性肝炎治療に関する臨床研究を開始しています

B型慢性肝炎の方の治療としては、核酸アナログ(バラクルードやテノゼット、ヘプセラなど)の経口薬が広く使われています。

この治療では、B型肝炎ウイルスの増殖を抑え、血液中のHBV-DNAを下げることが出来ます。これによって、肝炎を沈静化させ、肝硬変の進行や肝がんの発症を抑えることが可能とされています。

このように、大変優れた治療法ではありますが、一方では、肝臓内のウイルス量を減らすことは難しく、長い間、薬を内服する必要があります。

一部の患者さんでは、インターフェロン注射(ペグインターフェロン)を組み合わせることで、ウイルス量を下げることが出来ることが報告されています。そこで、核酸アナログとペグインターフェロンとを組み合わせる治療法の効果を検証する臨床研究を開始し、対象となる患者さんを募集しています。

以下の施設で治療を受けることが出来ますので、興味をお持ちの方はお問い合わせ下さい。

自治医科大学附属さいたま医療センター 消化器内科 浅部伸一 浅野岳晴

さいたま赤十字病院 第一消化器内科 甲嶋洋平

東大宮総合病院 総合内科 神田大輔

埼玉メディカルセンター 消化器内科 金子文彦

さいたま市民医療センター 内科 中島嘉之

 

メール:

jmukanzo@gmail.com

 

自治医大さいたま医療センターでのC型肝炎治療

自治医大附属さいたま医療センターでも新しい飲み薬による、C型肝炎治療が進んでいます。

1型ウイルスに対する治療は、

アスナプレビル(スンベプラ)とダクルインザ(ダクラタスビル)を24週間内服します。

多くの患者さんが、さほど大きな副作用も無く治療続行中です。

1型に関しては、さらなる新薬が発売予定です。

 

2型ウイルスに対する治療も始まりました。

ソフォスブビル(ソバルディ)とリバビリン(コペガス)を12週間内服します。

こちらは貧血の副作用が出る可能性があります。

インターフェロンを使わないC型肝炎の新しい治療薬

昨年、発売になった、スンベプラ(アスナプレビル)+ダクルインザ(ダクラタスビル)による治療が始まっています。

多くの患者さんで順調に治療が進んでいますが、注意点もあります。

#1型のC型肝炎ウイルスに感染している人が対象です。2型のかたは、この薬は使えません。

#この薬が効きにくい耐性ウイルスを持っている人が15-20%程度いるとされています。基本的には耐性ウイルスがいないかどうか検査してから治療するのがよいでしょう。

#耐性ウイルスの検査は保険がききませんでしたが、1月から無料で測ることが出来るようになる予定です。お問い合わせください。

#肝障害や発疹、発熱などの副作用が報告されていますので、慎重に治療を行う必要があることはこれまでと変わりません。

C型肝炎の新しい治療薬

先日、お知らせした、

ブリストル・マイヤーズ株式会社の

スンベプラカプセル100mg(アスナプレビル)

ダクルインザ錠60mg(ダクラタスビル塩酸塩)

が発売され、当院でも治療が始まっています。

1型のウイルス感染者

インターフェロンが使えないか、効かない方

という条件があります。この薬が効きにくい耐性ウイルスを持った人も15-20%程度いるとされ、耐性ウイルスの検査をしてから、治療を決めた方が良いと思われます。

 

新しいC型肝炎治療薬が承認されました

インターフェロンを使わない、飲み薬だけのC型肝炎治療薬が日本で初めて製造販売承認されました。

 

ブリストル・マイヤーズ株式会社の

スンベプラカプセル100mg(アスナプレビル)

ダクルインザ錠60mg(ダクラタスビル塩酸塩)

です。

1型のC型肝炎ウイルスを直接抑える治療薬です。

8月末から9月頃の発売だと思われます。

自治医大さいたま医療センター肝臓病教室

12月15日、自治医大さいたま医療センターの会議室で肝臓病教室が開催されました。

消化器科浅部がC型肝炎、B型肝炎の治療に関して話し、

栄養部からは猪野瀬管理栄養士から肝臓病の食事についての話がありました。

その後のグループワークでは話が盛り上がり、「もう、終わり?」という声まで聞かれるほどでした。

参加された皆さん、ありがとうございました。また、企画しますので、ご期待下さい。